金曜日に、会社から帰る途中、夕飯の買い物に寄ったサミット砧店の3Fにある書店に山積み。
なんだ、アマゾンでは売り切れ入荷待ちとかいってるけど、売っててよかったなと思いつつ、「村上 春樹」さんの「1Q84」、Book1、Book2とも購入。
金曜日の夜から、土曜日の夕方まで、途中、歯科医に行ったりはしたけど、ずっと読み通した。
はっきり言って、僕は「村上 春樹」さんのものすごいファンで、1991年に、7ヶ月ロンドンで生活した際にも、第1全集版の「ノルウェイの森」を唯一持っていった程である。
「村上春樹」さんの作品の中で、一番切ないのが「ノルウェイの森」で、一番大好きなものは「ダンス・ダンス・ダンス」です。(あくまで僕の主観ですが、、、)
「ダンス・ダンス・ダンス」を読んだ直後に、とあるイベント・ツアーで、約2週間、札幌に滞在したんだけど、その記憶とだぶって、それは忘れられない作品となりました。
いるかホテルこそ見つからなかったけれど、今でも、狸小路やススキノの光景が浮かんできます。
さて、今回の作品ですが、読み進むうちに、何回か、泣いてしまいました。
ああ、こんなにも、「僕」を待っていたんだなあって、、、、。
名前も違うし、状況も違うんだけども、やっぱり「ダンス・ダンス・ダンス」の主人公と、おんなじユーモアのセンスと、優しさと、正直さを持っている。
それと対比する登場人物の女性「青豆」さんも、こんな素敵なラストシーンがあるのか?
レオーネのマカロニ・ウエスタンさながらのスタイリッシュな描写。
悪いけど、トルナドーレ&モリコーネじゃなく、レオーネ&モリコーネの線、「ニュー・シネマ・パラダイス」ではなく「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウエスト」(邦題:ウェスタン)。
もうちょっと最近のやつでいうと、リュック・ベッソンの「レオン」といいってもいいかも、、、。
音楽こそ聴こえてこないけど、バラードを聴くみたいに泣けてくる。
往年のノワール映画のアラン・ドロンみたい、、、(狼の仁義なんか)いずれにせよ、熱狂的な「村上 春樹」さんファンである僕は、冷静な判断は出来ないと思うけど、自分で好きで買って、読んで、泣いて、笑って、楽しかったので、全く文句なんてない。
ひさびさの「村上 春樹」ワールドを体験した後で、もしかしたら、僕にも月が二つに見えるかもって、今夜の月を見上げてしまった。
2009/6/3
1Q84
3
6月