連休前の締め切りラッシュを乗り越えて、5月3日、やっと迎えた連休初日の朝、外は霞むように静かに雨が降っている。
勤め人の哀しさか、いつもと同じ時間に目覚め、嫁さんと息子はまだ眠っている午前中のひととき、リビングで一人、音楽を聴く。
「高杉さと美」さんのアルバム「garden」のなかの「いちばん やさしい風」。
なんて優しい声なんだろう。
エレピとアコギとウッドベースがミディアムテンポで、体の芯から疲れが流れ出していくような、癒しの曲である。
作詞・作曲は「古内東子」さん。あーやっぱり、さすがだね。
いい仕事してるね。
心の隅にちょっとひっかかっていて、ふだんはなんでもない事なんだけど、時間がたってみると、それが本当は大切な事だった、、、
そんな事は山ほどありすぎて、もう忘れてしまった。
もうどうでもいいよねーって年になってしまったと思う今日この頃だけど、大人のふりした自分の心の片隅に、まだ痛みが残っているのを思い知らされる。
裏切られて、結果、復讐を取るか、痛みを知って、自分の愛する人にはそんな思いをさせたくないと思うか、それはその人の自由だけど、頑な心を優しくしてくれるのは、こんな歌だって気がする。
こんな歌声を聴いたら、もう意地悪はやめようって気になる。
疲れてしまうと、いろんな事が麻痺してしまうけど、優しい歌は、そんな心をリセットしてくれる。
窓の外は雨 もうすこししたら嫁と息子を起こして朝食にしよう。
そして、傘をさして街へ買い物にでも行こう。
2008/5/3
いちばん やさしい風
3
5月