たいせつな光

17 6月

時は流れ季節が変わっても生まれてくる新しい生命は、昨日よりも遠い明日へと向かっていくんだね。

映画のエンドタイトルで、本当に王道中の王道。

オーソドックスなバラードではあるんだけど、こんな曲が聴きたいんだよという楽曲。

fumikaさんの「たいせつな光」

どこまでも高く伸びる凛とした歌声は、歌い出しの1フレーズでバラードマニアたちの心を捉えて離さない強烈な磁力を持っている。

ほとんどの映画が35ミリのフィルムで上映されていた今からずっと前、映画上映の仕事をしていた事がある。

2台の映写機で交互にフィルムを上映していって、7巻目か、長い映画では8巻目のリールが終わりに近づき、エンドタイトルが流れ始める。

字幕が出ると同時に席を立つカップルがいたり、場内照明が灯るまでスクリーンを見つめている人もいる。

映写室の小窓からそんなお客さんを見つめながら、過ごした日々がとてもなつかしい。

素敵な映画が終わり、現実の世界へと戻るそのちょうど狭間の時間。

どんな終わり方をするかって、映画ごとに全く違っていて、きっと、どれが正解かなんて無いとは思うけど、僕はやっぱり素敵なバラードが流れるのって、とっても大好き。

2012/6/17