時は流れ季節が変わっても生まれてくる新しい生命は、昨日よりも遠い明日へと向かっていくんだね。
映画のエンドタイトルで、本当に王道中の王道。
オーソドックスなバラードではあるんだけど、こんな曲が聴きたいんだよという楽曲。
fumikaさんの「たいせつな光」
どこまでも高く伸びる凛とした歌声は、歌い出しの1フレーズでバラードマニアたちの心を捉えて離さない強烈な磁力を持っている。
ほとんどの映画が35ミリのフィルムで上映されていた今からずっと前、映画上映の仕事をしていた事がある。
2台の映写機で交互にフィルムを上映していって、7巻目か、長い映画では8巻目のリールが終わりに近づき、エンドタイトルが流れ始める。
字幕が出ると同時に席を立つカップルがいたり、場内照明が灯るまでスクリーンを見つめている人もいる。
映写室の小窓からそんなお客さんを見つめながら、過ごした日々がとてもなつかしい。
素敵な映画が終わり、現実の世界へと戻るそのちょうど狭間の時間。
どんな終わり方をするかって、映画ごとに全く違っていて、きっと、どれが正解かなんて無いとは思うけど、僕はやっぱり素敵なバラードが流れるのって、とっても大好き。
2012/6/17
たいせつな光
17
6月