夏の風物詩といえば、軒先の風鈴と、午後の和室に響く高校野球中継、鳴き止まない蝉の声。
真っ青な空に浮かぶ入道雲、水田を渡るにわか雨。
そして、「福山雅治」さんの歌う「ひまわり」
何日か前に、朝の通勤で自転車で多摩川の堤防を走りながら、FMラジオでオン・エアされたのを聴いた。
自分にはそんな経験なんて無いんだけど、過ぎてゆく夏の哀しさを思わせる曲だと思った。
福山さんが前川清さんの為に作った歌ということで、前川さんバージョンはきいていないのだけども、とても素敵な和製バラードだと思う。
先日、2003年に発売された福山さんのマキシシングルが、いろんな経緯があって、オークションで広島から届いた。
普通はオークションって、事務的なメールのやり取りで、終わってしまえば誰から購入したのか忘れてしまう。
福山さんのマキシシングルの前の持ち主は、丁寧な手書きのメッセージ付きで送ってくれた。
おりしも、テレビドラマで「はだしのゲン」という広島を舞台にしたものをやっていたので、その感想を含めたお礼のメールをお出しした。
そして、彼女から、今年の8月6日は、朝6時頃、土砂降りの雨が降って、7時頃から晴れ間が出て、世界に向けて平和のメッセージの発信が行なわれたという事を知らせてくれるメールが返信されてきた。
ヒロシマはドラマの中の都市ではなく、ちゃんと人が生きて生まれて暮らしているんだ。
きっと、これから「ひまわり」を聴くたびに、見知らぬ彼女のさりげない優しさを思い出すことだと思う。
福山雅治さんも前川清さんも、長崎の出身だという事。
長崎は、もうひとつの被爆地。
もう二度と、あのような日々が世界のどこにも訪れないように心から願う。
2007/8/12
ひまわり
12
8月