週末のきのう、おとといと、故郷の東北地方H市では、イーハトーブ音楽祭2008というイベントがあったようだ。
コンサートのプログラムにも、風屋さんや、知った名前が数人出ていたし、ブログ検索で、満面の笑顔でプレイする及川浄司さんの写真がアップされていた。
去年のこの時期、密かにイベント用の楽曲を作って、イーハトーブ音楽祭にエントリーしようとか考えていたんだけれども、忙しさにかまけてあきらめてしまった。
今年は、お盆だというのに、帰省するでもなく、都内でバタバタしている今日この頃。
イーハトーブにまつわる、ひとつのお話。
以前書いた、「斉藤由貴」さんの「今だけの真実」という歌のブログでのお約束。
谷山浩子さんについて。
大阪で大学に入った最初の年だから、1977年かな?
土曜日の夜にラジオ関西でオンエアされていた「ギャルギャル神戸」という番組がありました。
パーソナリティは谷山浩子さんと、西島三重子さんが隔週交代で夕方6時から8時までの2時間枠の番組だったと思うんだけど、どうだったかな?
「ここは海の見える、放送局」というチューインガムの歌うジングルで、それを聴くといつも須磨海岸を思い出してしまったものだけど、ラジオ関西では、今でもそのジングル流れているのかな?
えー、ちょっとまって、1977年ってもう30年以上前でない?
どうりで記憶も薄れているはずだな。
どちらかというと、ヤマハのポプコン世代なので、谷山浩子さんは良く聴いていました。はい。
コンサートも、東京の郵便貯金会館や、大阪のよみうり千里ホールや、厚生年金会館中ホールに見に行った記憶がある。とってもよかった。
独特の世界観で、一度入ったらなかなか出れないような、優しくて哀しくてせつないものだった。
東北から出て来た僕が、大阪で心細さを抱きながら、谷山浩子さんの世界とシンクロした時期があったんだと思う。
ラジオの番組のひとつのコーナーで、谷山浩子さんがリスナーの詞にメロディを乗せるという感じのものがあった。
僕はラジオが終わった夜8時から次の朝8時くらいまでの間に、僕のふるさとであるイーハトーブをフューチャーした物語りを紡いだ。
風の音、雪の匂い、そんなものを谷山浩子さんの色で、なんとなくちょっと寂しく、でも平安な言葉にたくして。
一人のファンとして、アーティスト、谷山浩子さんへ贈った、今思えば、あれはLOVE LETTERだったのかもしれない。
そして、うれしい奇跡が起こった。
谷山浩子さんはその言葉たちを、よりいいっそう素敵に並べ替え、メロディを付けてくれて、その歌はアルバム「夢半球」に収録された。
そしてあの明けていく朝の光の中でひっそりと出来た「イーハトーブの魔法の歌」は、僕だけではなく、その歌を好きだと思ってくれる沢山の人のものになった。
2008/08/11
