抱きしめたい

6 10月

季節はいつのまにか秋、なんとなく人恋しくなるシーズン。

秋の夜長は読みかけの小説を読み終えたり、好きな音楽を聴いたりしようと、会社帰りには、まっすぐ家路をいそいでいる。

夏に降った雷雨の激しさと違い、秋の雨はほんとうにはらはらと落ちてくる。

会社帰りに寄ったレンタルビデオのツタヤ馬事公苑店で、行定勳監督&柴崎コウ主演の「髪から始まる物語」を借りて見た。

3話構成の短編映画なんだけれども、エンドタイトルの曲が、「K」さんの歌う「抱きしめたい」というバラード。

ファーストアルバムの中の曲なんだけど、同じアルバムには、テレビ版「1リットルの涙」主題歌「Only Humam」が収録されている。

エンドタイトルの間に歌われるもう一つの物語り、なんとなく、心に染みる歌である。

韓流の歌い手だという『K」さん。いい声している。

どこかとても懐かしくなる声である。

秋の雨が好き。雨の日の満員のバスが好き。雨の朝の遅刻ぎりぎりまでのベッドの中が好き。

雨の中を自転車で走るのが好き。そして、通り過ぎる風景を見ながら聴くバラードが好き。

2007/10/06