昨日のクリスマスの夜、TVでやっていた番組「クリスマスの約束2008」を見た。
「小田和正」さんの懐かしい歌や、今もよく流れている歌
本当に独特の声で、そのハイトーンは全然衰えていない。
音楽に込めた「やさしさ」と「せつなさ」は、年齢とともに円熟して、いよいよ豊かになっている。
小田和正さんにいちばん近づいていた時は、「オフコース」の「Three and Two」の頃。
「小田和正」さんと「鈴木康博」さんの二人だったオフコースに「清水仁」さん、「大間ジロー」さん、「松尾一彦」さんが加わった時期。
当時、やっていたアコースティック系グループに、同じように、エレキギター、ドラムスのメンバーが加わり、そのメンバーたちと良く聴いたアルバム。
年末近く、なんとなくそんな懐かしい事を考えながら見ていたら、ゲストで「松たか子」さんが出て来た。
去年の6月に中野サンプラザホールで見た「Cherrish You ツアー」でさえ、小田和正さんの声は録音だったのに、なんと生演奏での「おやすみ」の共演。
「松たか子」さんのご主人「佐橋佳幸」さんも、前回ツアーには参加していなかったので、そちらもうれしい共演である。
メイキング映像や「松たか子」さんのNHKドキュメンタリーではちらっと見たけれど、ステージはまたひと味違うアレンジでうれしい限り。
なんていうか、お芝居の舞台ではなく、歌手としての「松たか子」さんは、きっとわりと「素」の「松たか子」さんではないかって気がする。
そして番組最後に「小田和正」さんが歌った「東京の空」は、なんていい歌なんだろう。
もちろん100%「小田和正」さんフレーバーなんだけど、おっと、なんかデビット・フォスターを彷彿させる音使い。
ああ、やっぱり「小田和正」さんも、進化しているんだ。
いつまでも「さよなら〜」じゃないんだ、と、実感。
大きくて、広くて、あったかい歌、そしてあの声。
東京の、排気ガスだらけの空だけど、小田さんは歌詞の一節で「東京の空は 今日も高くすんでいる 君の住んでいる街は 冬の色ですか」
(*引用 東京の空 小田和正)
と歌っている。東京の冬を良く表している。
冬には、ほんとにそんなよく晴れた日が続く。
そして、そんな時、僕も、雪に覆われているであろう、ふるさとの北国を想ったりもするから、「君の住んでいる街は 冬の色ですか」というくだりは、胸に迫ってくるものがある。
懐かしいんだけど新しい、今もクリエイター、そんな「小田和正」さんを心から尊敬します。
2008/12/27
