首すじライン

10 8月

春先にラジオのオンエアに生出演してたのを聴いて、いい歌だなって思った。

どこか耳の片隅に残っていて、忘れた頃にふと思い出してしまう。

強烈に主張はしないけれど、結局ほっておけない歌っていうか、本当は後を引くくらい情念がこもっていたり、、、、、

怪談の季節だもんね。なんて、冗談はさておき、「RYTHEM」さんの「首すじライン」

過去に「夢現ファクトリー」というアルバムを聴いたんだけど、うーん、今では曲名も思い出せない。ごめんなさい。

彼女たちはきっと変わったんだと思う。

もちろん、素敵な要素はもとからあったんだろうけど。

それは聴く者にとって、ほんとうに嬉しい驚きであり、やっぱり応援したくなってしまう。

この歌で、全く同じふしまわしにシンクロする二人のデュエットは、聴けば聴く程せつなくなってしまう。

どうしてこんなにせつないんだろう?

彼女たちの香りは、どの学校の音楽サークルにも、きっといる普通の女の子のデュオという感じの親近感。

放課後になると、また会える、その仲間の1グループ。

いっしょに学祭でタイバンやったり。セッションしたり。

彼女たちの歌声を聴くと、そんな過ぎてしまった事の残像が、ビデオクリップのように次から次へと映し出される。

内容は聴く人それぞれ、千差万別で色々かもしれないけど、確実に何かを喚起するパワーを持っている歌である。

いろんな意味で変わっていく瞬間って、本当に美しく、もののあはれを深く感じさせるから。

この歌がこんなにいいのは、「RYTHEM」さんが、ある意味、一生で一回だけの切り札を切ってしまった、大人に変わるちょうどその瞬間だからなんだろう。

2008/08/10