春先にラジオのオンエアに生出演してたのを聴いて、いい歌だなって思った。
どこか耳の片隅に残っていて、忘れた頃にふと思い出してしまう。
強烈に主張はしないけれど、結局ほっておけない歌っていうか、本当は後を引くくらい情念がこもっていたり、、、、、
怪談の季節だもんね。なんて、冗談はさておき、「RYTHEM」さんの「首すじライン」
過去に「夢現ファクトリー」というアルバムを聴いたんだけど、うーん、今では曲名も思い出せない。ごめんなさい。
彼女たちはきっと変わったんだと思う。
もちろん、素敵な要素はもとからあったんだろうけど。
それは聴く者にとって、ほんとうに嬉しい驚きであり、やっぱり応援したくなってしまう。
この歌で、全く同じふしまわしにシンクロする二人のデュエットは、聴けば聴く程せつなくなってしまう。
どうしてこんなにせつないんだろう?
彼女たちの香りは、どの学校の音楽サークルにも、きっといる普通の女の子のデュオという感じの親近感。
放課後になると、また会える、その仲間の1グループ。
いっしょに学祭でタイバンやったり。セッションしたり。
彼女たちの歌声を聴くと、そんな過ぎてしまった事の残像が、ビデオクリップのように次から次へと映し出される。
内容は聴く人それぞれ、千差万別で色々かもしれないけど、確実に何かを喚起するパワーを持っている歌である。
いろんな意味で変わっていく瞬間って、本当に美しく、もののあはれを深く感じさせるから。
この歌がこんなにいいのは、「RYTHEM」さんが、ある意味、一生で一回だけの切り札を切ってしまった、大人に変わるちょうどその瞬間だからなんだろう。
2008/08/10
首すじライン
10
8月