昨日は仕事の打ち合わせのために奈良にあるタマノイ酢工場に行って来た。
新幹線で京都駅を下りてから近鉄電車に乗り換えて、天理行きの急行で約40分くらいのところにあった。
電車は京都駅をあとにして、途中、丹波橋、郡山や、新田辺など、学生時代にアルバイトでお世話になった場所を通過していった。
通っていた大学がちょうど生駒山の反対側の枚方市にあったので、警備員のアルバイトで夜中から朝方まで夜間の交通整理の仕事をしていた。
満天の星空の下、車のめったに通らない田んぼのあぜ道で、いったい僕は何をしているんだろうと思いながら、朝がくるまで警備員の制服姿で立っていた事もあった。
こっそり持って来たウォークマンで音楽を聴きながら、時間が過ぎていく遅さに腹をたてながら朝を待った事もあった。
そんなあの頃聴いた歌の1曲が竹内まりやさんの「Hold On」
作曲者の杉真理さんのバージョンも好きだけど、最初に聴いた竹内まりやさんバージョンのぽうがやっぱり印象深い。
ちょっとThe Beatlesの「The Long And Winding Road」がはいっているようなスケールの大きな俯瞰的な曲だと思う。
歌詞の一節に「眠れない夜」というフレーズが出てくる。
夜の警備のアルバイトしながら聴いたからというわけでもないんだけれど、今でも眠れない夜なんか、ふと聴きたくなる1曲である。
車窓から見る懐かしい風景、あの頃はわからなかったHold Onの意味が痛いほど身に染みる年になってしまった自分。
あの丘を超えて来た自分。
一緒に歩いていく人、面倒見ないと行けない息子もいる。
だけど、この年になっても、道はまだまだどこにも行き着いてはいない。
2007/08/25
Hold On
25
8月