AKB48のシングル「so long!」の限定版についているミュージックビデオ、なんと64分もの長尺で、大林宣彦さんが監督。
昨年公開の映画「この空の花・長岡花火物語」の後日談という感じ。
僕はけして、大林映画の熱狂的ファンというわけではないんだけど、いろんな時代を通して、そこに大林映画があったという事は確か。
大阪と京都のまんなかあたりにある大学に通っている頃、ある朝講義をさぼって普通電車で尾道まで行って、夕暮れ近いフェリー乗り場を見てとんぼ帰りをした事はあったけど、、、、
そもそも大林映画を最初に見たのは19歳の頃、仙台市のとなりにある長町というところにあった小さな映画館で、お客さんは僕一人でひっそりと見「HOUSE」だった。
当時はビデオもDVDもなく、新聞の上映案内で探して、やっとたどりついた記憶がある。
僕はけして、特に大林映画のファンというわけではないんだと思うけど、映画が大好きな一人の大人として、大林さんを尊敬してるというか、、、
上手く言えないんだけど、人生の節目節目に大林映画を見た記憶がある。
大学生の頃、大阪なんばで見た原田知世バージョンの「時をかける少女」で、そのエンドタイトルを見たとき、大林さんこそ、最高のアイドルムービーの作り手だと確信したのを覚えている。
映画全てがエンドタイトルのための序章であったかのような、それぞれのシーンで別撮りした歌うシーンで構成されたミュージックビデオは圧巻だった。
そんな大林さんだから、AKB48のミュージックビデオを作っても、全く不思議ではないし、AKB48のメンバーも、中越地震や東日本大震災の復興というメッセージを伝えるという役柄を演じている。
大林さんカラー全開のムービーで、AKB48ファンの若い人にはどうみえるんだろう?
僕はけして、ほんとに大林映画のファンというわけではないんだけど、ミュージッククリップ開始と同時に表示される文字、
A MOVIE
という大林映画のお決まりのタイトルバックを見るだけで、じんと目頭が熱くなってくるただの映画好きな一人。
今回はその下に下線付きで
AKB48
それだけで、何だか踊りだしたいほどうれしい。
故郷の東北を出てからなかなか帰る機会は少ない今、東北の復興のために活動ているAKB48さんには心から感謝してます。
桜前線 まだ来ないのに
私たちの春は暦通り
(So Long! Lyrics:秋元康)
So Long!
12
3月