年末から年始にかけて、サウンドトラック制作のプロジェクトと、配信データ制作の年末進行の短い締め切りのため、数日前まで押し流されるように日々をおくっていた。
やっとひとやすみ。
いろんなことは一度には起きないけれど、いつのまにかすっかり変わってしまうものがある。
あんなに確かだった日々が、今はもうどこにも無く、ただ思い出の中の出来事になってしまう。
そんな事って、たしかにあるんだ。
「倖田 來未」さんの「Stay With Me」を聴いているとそんな事を考えてしまう。
美しいイントロパートから、歌いだす「雪」という言葉が、なんてせつないんだろう。
もう治ってはいるんだけど、傷跡が痛い。
傷を負ったものでなければわからない痛み。
そんな想いに色を配して鮮やかに蘇らせる音楽、新しく、そしてとても懐かしいサウンド。
きっちりセオリー通りに作ってある、マスターピース的なバラードだけど、
本当にいい歌だね。
いろんなピースがきっちり計算され尽くして場所を占め、ゴージャスで気品高く、ハリウッド的で、きっとお金もかかっている。
でも、その中に「倖田 來未」さんがちゃんといて、それだから本物の説得力がある。
たぶん、今年は雪を見ないて春を迎えるかも、、、、
特に雪が好きという訳でもなく、スキーだって、もう滑り方さえ忘れてしまったけれど、誰もまだ通っていない早朝のホームを、雪に足跡を付けながら歩いたあの日。
眠れない夜に見上げた常夜灯のまわりに舞い落ちる雪たち。
そして、春先の、雪解けのあの歩きにくいクジャグジャな道。
みんなみんな大好きだった。
東京は、今日も冷たく澄んだ青空。
2009/01/17
stay with me
17
1月