その歌を聴けば自然に映像が見えてくるタイプの歌がある。
「Salyu」の「Valon-1」はまさにその範疇の歌だと思う。
初めてこの歌を聴いたのは一昨年の春頃、「Ilmari×Salyu」というユニットで出した「Valon」だった。
IlmariのラップとSalyuの個性的な歌声が映画のサウンドトラックのような音楽に乗ってとても美しかった。
音楽はさすがの「小林武史」さん。
しっかり泣きが入っています。
今週は10年来の友達であるレニー・メイスが伊勢丹で個展を開いていて、その準備で、トラックを運転して搬入を手伝った。
久し振りに新宿の街を運転した。
平日の夕方だったせいもあって、とても込み合っていた。
しだいに暮れて行く摩天楼の市街地を見つめ、なんとなく、ああ、夏も終わるんだなと感じた。
そういえば「Valon」が出た年の夏に、家族旅行で伊豆の海へ車で行ったんだけど、「Valon」をカセットテープに録音してカーステでずっと聴いていたたのを思い出した。
歌は公共的な歌自身のメッセージだけではなく、個人的な思い出によって記憶され、また忘れられないものになる。
2006/8/26
Valon-1
26
8月