朝目覚めて、しまったと思った。
昨日は火曜日、フジテレビで「役者魂」を見るのを忘れてた!
うわっ、松たか子さんファンの僕としては、デートの約束がキャンセルされてしまったような哀しさである。
日テレの現場が一段落したと思ったら、会社では怒涛のミックスダウンが始まった。
携帯コンテンツである着うた製作のため、日中はボーカル録音でスタジオを使用している。
そのため、僕の担当する年末発売予定のCDの曲、2曲のミックスダウンを
夜8時から朝5時までの夜間にやっている。
夕方5時頃に出勤すると、ちょうど二子玉川駅で大井町線を待っている頃に夕焼け空の多摩川を見ることが出来る。
夕焼けを見ていると、どこか気持ちが遠くへ行ってしまい、少しの間だけ、切ないような、凛とした静けさに包まれる。
夕焼け雲も、秋の深さを物語るように深い紅色で、もう少し寒くなって、空気が澄んでくると、丹沢の山の向こうに富士山が見える。
先日渋谷に行ったついでにすみやレコードを覗いたら、エンニオ・モリコーネの新譜が出ていた。
「FATELESS」という未公開映画のサントラ(輸入盤)を購入した。
映画はアウシュビッツにいれられた少年についてのものらしいが、詳しい事はまったくわからない。
でも、音楽は癒しの曲である。エッダを彷彿させる女性ヴォーカルや合唱団。
「ウエスタン」のテーマと「ミッション」を合わせた様なというか、モリコーネ節なのである。
いつになってもロマンチックな曲を作曲し続けるモリコーネは凄い!
小学校3年生の夏に「夕陽のガンマン」で出会ってから、この歳になるまで、新譜を期待させるアーティストって、化け物だよね。全く。
それでもこの映画の曲は間違いなくモリコーネのスタンダードに加えられる一曲であると思う。
目を閉じて聴いていると、ゆっくりと大地をパンするカメラの映像が見え、風の匂い、土の薫り、人々の想いが静かに伝わるような気がする。
2006/11/1
Return to Life (From Motion Picture “FATELESS”)
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11月