昨今の着うたブームにより、社内のスタジオのスケジュールが昼間はボーカルレコーディングでフルに詰まってしまってる。
しかたないので夜7時に出社して、朝、始発が動く5時まで着うた曲のミックスダウンをやっています。
発売された曲を聴いて、それに似た声の別人が、出来るだけ本物に近い演奏で、歌い方も結構似せて録音。
いわゆる本人さんの着うたではないのだが、著作権上、それより安価なボーカル入り着うたです。
それでも、本物に負けないくらい、あるいは、下手したら本物よりもいいものを創ろうと頑張ったりしている。
デジタルで録音するようになってから、AUTOTUNEというソフトでピッチが不安定なら修正して、声質さえも本人に似せるソフトもある。
まあ、それなりにという事なんだけれども。
録音技術の進歩やエディットの進化は目覚しいのだけれども、やっぱり元が良いものはそれだけで聴きごたえがある。
あたりまえなんだけれども。
先日、JWAVEを聴いていたら、映画「Dream Girls」のサントラから、Beyonceの歌う「Listen」がオンエアされた。
ヘッドホンで聴いていたので、細かい部分まで聴こえた。
これぞハリウッドというパワープレイ。
物凄い沢山のお金を惜しげもなく間違いのない所にかけて確かなスタッフで作っていけばこうなるのかな?
曲もいい、演奏もいい、歌もしっかりトレーニングされて録音も素晴らしい。言う事なし。真似できない。
ほんとうに才能のある人がスターとして、一流のスタッフによって創り上げたものですって感じ。
色々書くと、嫉妬めいてきてしまうけれども、聴いた瞬間に、心の中を熱い何かが通り過ぎていった。
Beyonceの歌声を聴きながら目を閉じるとそのレコーディングで、彼女の声に反応するデジタルレベルメーターが見える気がする。
いつかはそんなオリジナルソングのレコーディングを必ずするんだ!
2007/01/18
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1月