雪のないクリスマス、透き通った蒼空、どこまでも続く海岸線。
観光客で賑わう桟橋を横目に、僕は海岸通りをゆっくり歩く。
なんとなくいつもの癖で、ズボンの左ポケットに入れている携帯電話の、着信があるかをチェックしようとして、国内仕様の携帯なので電波が無いのに気づいた。
桟橋の横のサンタモニカ海岸の浜辺には、イラク戦争反対か何かのアトラクションなのか、見渡す限りの十字架が立てられている。
関係者らしい女の子が十字架の間の砂浜を、グラウンド整備に使う木のモップのようなものでならしている。
見上げると、うろこ雲が空の端から端まで、とても長い。
まるでアムトラックの数十両編成の車両のようだ。
大地が広いので空も広く見えるということかもしれない。
こんな広い空は見たことが無かった。
ShiShiさんのブログで思い出して、昨夜ショッピングセンターのヴァージン・メガ・ストアで買った、EAGLESの久々の新譜、「Long Load Out Of Eden」の中の、「No More Cloudy Day」を聴いていると、体からすーっと力が抜けていく。
このサンタモニカからハリウッド・ボウルに抜ける通りのどこかあたりに伝説の「ホテル・カリフォルニア」があったと思う。
ひさびさの休日。
初めてなのに懐かしい街ロサンゼルス。
2007/11/30 ( in L.A.)
No More Cloudy Day
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12月