今週は日本各地で大雨が降り、土石流などの被害も出ている。
まだ梅雨前線が日本上空に居座ったままである。
夜明けのリビングの窓からは、ビルの合い間ににミルク色の薄暗い空が見える。
こんな時季こそ、爽やかな音楽でも聴いてリフレッシュしようと思いCDレコードの棚を見渡してみる。
軽くなく、重くなく、それでいて一服の清涼剤のように僕の心を癒してくれる曲。
うん、これだ、、、、。
「国府弘子&天野清継」の「ヘブン・アンド・ビヨンド」。
アコースティックピアノの女王、国府弘子と、アコースティック・ギターの天野清継が組んだ、「Heaven」の続編ともいうべきアルバムである。
もちろん、ジャンル的にはスムースジャズ系のピアノ曲、ギター曲といったアルバムである。
いわゆるパット・メセニー的な透明感あるフュージョン曲で、それらの曲も大好きではある。
でも、このアルバムはビック・サプライズがあった。
ラスト1曲が熱いソウル・バラードなのである。
初めて聴いた時は、僕はCDを変えてしまったのかとあわてて盤面をチェックしてしまったりもした。
だって、国府弘子のアルバムに、歌もののバラードで、国府弘子さんの弾くKeyboadの音はヤマハ系のFMシンセ。
天野清継さんだって、泣きのディストーション・ギターを思いっきり弾きまくっている。
言い方は悪いかもしれないけれど、大阪ノリの泣きのバラードって感じである。
このアルバムで、1曲前のトラックは、「Somewhere In Time」という本当に美しいピアノソロ。
そこでこのアルバムが終わっても静かな感動が響き続けている事は間違いないのだけど、、、、。
ああ、そうか、アンコールなのね、この歌は。
国府弘子&天野清継で2枚のアルバムを作り、きっと、二人とも、やってみたかったんだろうね、こんなバラード曲。
「ベイビー、戻っておいで、僕が悪かったんだ」
そんな意味の英語の歌詞のリフレインがフェードアウトしていき、僕はもう一度、同じ曲のリプレイボタンを押す。
2006/7/22
Baby Come Back
22
7月